【自然】城里町の那珂川では『鮭の遡上』を見ることができます!(御前山)

城里町を流れる那珂川(なかがわ)では、なんと『鮭(さけ)の遡上』を見ることができます。鮭の遡上といえば北海道のイメージがありましたが、ここ茨城県・城里町でも、見られるんです!そんな那珂川の鮭事情をレポートします。

 

▼ 那須岳から流れる清流・那珂川

那珂川は、栃木県の那須岳山麓を水源とした川で、茂木町などを通り、城里町を流れて、那珂市や水戸市を通り、大洗町で太平洋へと流れ出ています。
城里町で、この那珂川に身近に触れ合える場所と言えば、城里町御前山(ごぜんやま)にある「道の駅かつら」裏のふれあい広場。大きな川の上に、赤い「那珂川大橋」がかかる景色は、とても綺麗です。

 

▼「道の駅かつら」でも見られる鮭の遡上

そしてこの那珂川は、日本の鮭遡上の南限域付近にあり、城里町にある「道の駅かつら」脇の那珂川でも、例年10月~11月旬頃にかけて、鮭の遡上を見ることができます。
その様子をドローンで撮影した映像がYoutubeにありましたので、下記にご紹介します。
那珂川、御前山の自然の雄大さもあいまって、圧巻の映像です。

鮭の遡上が見られる11月頃は、「道の駅かつら」目の前にある、御前山(ごぜんやま)の紅葉も綺麗な時期です。

 

▼ 歴史ある那珂川の鮭

那珂川の鮭は、古くから名品として著名だったそう。
江戸時代末から明治初年にまとめられた『新編常陸国誌』には、次のように記されています。
「鮭は越後国と常陸国で産するものが最上で、常陸国では久慈川・那珂川・霞ヶ浦をはじめ多くの河川に遡上するが、那珂川の鮭が最も美味である」
水戸藩では、初代藩主徳川頼房が那珂川のサケを幕府と朝廷に献上したことが通例となり、毎年最初の漁で獲ったサケを献上していました。
出典:常陸大宮市(2015)広報 平成27年12月号 22

 

▼ 那珂川産の鮭とイクラの販売

日本では、河川での鮭の捕獲は法律により禁止されており、調査や増殖事業などに限り、県知事の許可を受けた場合に限り捕獲が認められています。
そして許可を得て捕獲された鮭は、食用として販売もされており、那珂川の鮭も、漁業協同組合から指定を受けた販売店でのみ、購入できるそうです。

 

▼「那珂川漁業協同組合」による、鮭の「稚魚放流」

那珂川漁業協働組合では、人工的に稚魚(魚の赤ちゃん)を育て河川に放流する「増殖事業」も行っています。
城里町石塚の国有林に鮭の孵化場があり、そこでは、城里町の天然水を使用し、人工授精した鮭の卵を11月~2月下旬まで孵化・育成しているとのこと。
鮭の稚魚は、例年3月頃に放流され、4月中旬~5月下旬にかけて海に降り、そして4年後に、ふるさととなる那珂川へ産卵に帰ってきます。こちらも歴史が古く、1877年(明治10年)に、那珂川において日本で初めての本格的な鮭の人工授精・放流に成功したそう。そして現在まで稚魚の放流が行われてきたことで、那珂川水系にはたくさんの鮭が遡上するようになったそうです。

お腹にイクラ(卵)がついたままの鮭の赤ちゃん

 

▼ 城里町では、稚魚の放流体験ができます!

城里町にある「藤井川(ふじいがわ)」は、那珂川に注いでいる川のひとつで、この藤井川でも、鮭の稚魚放流が行われています。城里町にあるキャンプ場「ふれあいの里」では、2月中旬~3月頃にかけて、無料の放流体験を行っており、家族連れに人気の体験となっていますので、こちらも是非、情報をチェックしてみてください。(「城里町総合野外活動センターふれあいの里」)

「道の駅かつら」にて、稚魚放流のイベント

また「道の駅かつら」でも、環境保全の活動として鮭の稚魚放流が行われているので、是非情報をチェックしてみてください。下記に、道の駅かつらで行われたイベント「自然に戻そう!」 那珂川鮭の放流 2017のビデオをご紹介します。

古くから、地域の方に大切にされ、たくさんの鮭の「ふるさと」となってきた那珂川。
その環境を、これからも守り継いでいきたいですね。
※この情報は、2017年(平成29年)3月時点のものです。

Information

■「道の駅かつら」

住所:茨城県東茨城郡城里町御前山37
電話:029-289-2334
HP:http://www.m-katsura.com/

■城里町総合野外活動センター「ふれあいの里」

住所:茨城県東茨城郡城里町上入野4384
電話: 029-288-5505
HP: http://fureai.shirosatocamp.jp/

■那珂川漁業協同組合

住所:茨城県東茨城郡東茨城郡城里町石塚1684-1
電話: 029-288-3034