【歴史】馬に乗らない「流鏑馬(やぶさめ)」を見てきました!(小勝)

的を狙う神主さん

城里町・七会地区小勝にある『鹿島神社』で「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われ、
その様子を見学させていただきました!(城里町・小勝)

▼『鹿島神社』とは?

鹿島神社の拝殿

『鹿島神社』は、茨城県鹿嶋市の『鹿島神宮』を総本社とした神社で、七会地区には、塩子・小勝・徳蔵・下赤沢の4つの地区に、同一名称の神社があります。
そして、現在も「流鏑馬神事」が行われているのは、この小勝の『鹿島神社』のみとなっています。
こちらの『鹿島神社』には、水戸黄門様にまつわるお話も残っていました。

 
 

むかし、黄門様はよく日光東照宮へ参詣され、小勝はその通り道になっており、籠にのった黄門様は小勝の鹿島神社がみえると、非常に信仰深かったので必ず籠から降りて歩いたそうです。そのことを知った村人は、「おそれ多い」と言って神社の正面を道からみえないように西向きにしてしまったそうです。そのため、今でもこの小勝の鹿島神社は正面が西向きで鳥居が社殿より上にある珍しい神社になっている。
出典:『七会村の歴史』

 

▼地域の方々の手により執り行われる神事

そんな小勝の『鹿島神社』で行われるこの「流鏑馬神事」は、例年1月17日に行われており、昔は、早・中・晩の3つの的を弓矢で射て、その結果で1年間の農耕の計画を立てる神事として、執り行われていたとのこと。(出典:『七会村の歴史』)
そしてこの神事は、七会地区の4つの地区が持ち回りで準備・実施をしており、今回(2017年)は、「押寄木(おしよせぎ)」地区が担当でした。

開催前の日曜日に準備作業を行う地区の皆さん

当日も神事の準備を行います

 

 

 

 

 

 

神事で使われる弓矢も的もござも、地区の皆さんの手作りのものでした。
神事が行われる前の土日に、担当地区の皆さんで集まって作ったものです。「神事では、全て新しいものを使うんだよ。」と、教えていただきました。

手作りでつくられた3つの的

弓矢

 

 

 

 

 

 

お供え物の「かじか」も、近くの川で捕まえてきたお魚だそうです。

かじか

かじかを見せてくれたうらべさん

 

 

 

 

 

 

 

▼馬に乗らずに行われる「流鏑馬(やぶさめ)神事」

流鏑馬といえば、疾走する馬の上から的に矢を射るイメージでしたが、馬には乗らず、歩射で流鏑馬を行っていました。(昔は馬に乗っていたそうです。)
弓矢を射る場面では、皆さん和気あいあいとされており、とても楽しそうな雰囲気。

神主さんの次は、地区の方による流鏑馬

この神事では、五穀豊穣や無病息災をお祈りしました。

ご祈祷

最後には、参加者に甘酒も振舞われ、
参加者は甘酒を飲みながら、それぞれに色んなお話をしていました。

甘酒を飲みながらの談笑

そして、見学に来た私たち協力隊に、ご参加されている皆さんが色々と声をかけてくださり、地域の方々の暖かさや、七会地区の歴史文化を感じる時間を過ごせました。

本殿

※ 出典・参考:阿久津藤男(2005)『七会村の歴史』七会村.
※ この情報は、2017年(平成29年)3月時点のものです。

『鹿島神社』

住所:茨城県東茨城郡城里町小勝1255-1
大同元年(806)創建。貞享2年(1685)社殿修理、その際徳川光圀が梁牌を奉納、元禄年中に光圀の命で吉田氏を招いて神主とし、この時から上古内村・下古内村・勝見沢村・上青山村・上小坂村・下小坂村・錫高野村の鎮守となる。(出典:『七会村の歴史』)